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それ当流たうりう親鸞しんらんしやうにんくわんくゑのをもむきは、 信心しんじむをもてほんとせられさふらふ。 そのゆへはもろもろのざふぎやうをなげすてゝ、 一心ゐちしむ弥陀みだくゐすれば、 思議しぎぐわんりきとして、 ぶちのかたよりわうじやうぢやうせしめたまふくらゐを 「一念ゐちねむぽちにふ正定しやうぢやうじゆじゆ (論註巻上意) しやくしたまふ。 そのうへの称名しようみやう念仏ねむぶちは、 如来によらいわがわうじやうをさだめたまへるをん報尽ほうじん念仏ねむぶちとこゝろうべきなり。 あなかしこ、 あなかしこ。

文明七年 乙未 三月二日