(259)

抑従四講為報恩講志分代物拾貫文、 慥請取候。 返々難有覚、 此由能々惣中可有披露候也。 就其相構相構仏法之可被取候。 一念に阿弥陀仏をひしとたのみ、 もろもろの雑行をすてゝ後生をたすけ給へと无疑心たのまれ候はゞ、 かならずかならず極楽に往生あるべし。 そのぶんあまねく披露候べく候。 もし愚老も存命候はゞ、 春は見参ともあるべく候。 あなかしこ、 あなかしこ。

十二月廿八日

蓮如

四講中