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▼それ弥陀みだ如来によらいの本ほん願ぐわんと申まふす事ことは、 末代まちだい悪あく世せのあさましき身みをすくひまします誓せい願ぐわんなり。

-それにつきてはなにとやうにこゝろをもち、 又またなにとやうに弥陀みだを信しんじまひらせて、 今こむ度どの一ゐち大だい事じの後ご生しやうをばねがふべきぞといふに、 なにのやうもなく、 まづ我わが身みの悪業あくごふ煩悩ぼむなうの心こゝろをばうちすてゝ、 たゞ弥陀みだにまかせまひらせて、 もろもろの雑ざふ行ぎやうの心こゝろをとゞめて一ひとすぢに弥陀みだ如来によらい今こむ度どの後ご生しやうたすけたまへとひしとたのみ申まふさん人ひとをば、 あやまたずたすけたまふべきことさらにそのうたがひあるべからず。

-かやうにふかく信しんぜん人ひとをばもらさず御おんたすけあるべし。 さてこののちには、 南无なも阿わあ弥陀みだ仏ぶち南无なも阿わあ弥陀みだ仏ぶちととなふべし。 これを仏恩ぶちをん報尽ほうじんの称名しようみやう念仏ねむぶちとは申まふすなり。 このほかにはなにといふこともあるべからざるものなり。

-あなかしこ、 あなかしこ。

明応六年四月廿七日