ª阿弥陀経º の漢訳は、 ¬開元釈教録¼ によれば二存一欠の三回の訳出があったとされる。 鳩摩羅什訳 ¬阿弥陀経¼ と玄奘訳 ¬称讃浄土教¼ が現存し、 求那跋陀羅訳 ¬小無量寿経¼ が欠本とされる。 なお、 平安時代には円仁や宗叡によって ¬阿弥陀経¼ の悉曇本が招来されたことが ¬慈覚大師在唐送進録¼ などに記され、 その後、 日本でも流布したことが明覚の著した ¬悉曇要訣¼ などから知られる。 また、 ª阿弥陀経º にはサンスクリット本から直接訳されたチベット語訳もあるが、 漢訳などから重訳されたチベット語訳なども存在する。