近衛大将 律令官制における令外官の一つ。 宮中の警固などを司る左右の近衛府の長官。 左近衛府にはこんえのたいしょう、 右近衛府にはこんえのたいしょうが置かれ、 それぞれ略して 「左大将」 「右大将」 ともいい、 左大将がより高位である。 定員は各1名で権官はない。 当初の官位相当は正三位で、 延暦12 (793) 年に従四位上相当に降格したが、 平安時代初期の延暦18 (799) 年に従三位相当に昇格した。