ぞうぎょう 雑行 正行に対する語。 雑は邪雑、 雑多の意味。 本来はこの世でさとりを開くことをめざす聖道門の行である諸善万行を、 往生行として転用したものであるから、 このようにいう。 その行体は無数にあるが、 法然は ¬せんじゃくしゅう¼ に 「雑行無量なり、 つぶさに述ぶるに遑あらず。 ただしばらく五種の正行に翻対してもつて五種の雑行を明かすべし」 といい、 五正行に対して、 5種の雑行 (五雑行) を挙げている。 ①読誦雑行、 ②観察かんざつ雑行、 ③礼拝雑行、 ④称名雑行、 ⑤讃嘆供養雑行の五。 →正雑二行七補註5