ぞんにょ 存如 (1396-1457) 本願寺7代。 巧如の長男で、 蓮如の父。 諱は円兼。 永享8年 (1436)、 巧如の譲状をうけて継職した。 祖父綽如以来の北陸教化、 とくに加賀国・越前国等の教化をさらに進めた。 また、 長男蓮如と協力し、 「三帖和讃」 など数多くの聖教を書写して各地の門弟に授け、 ¬教行信証¼ から 「正信偈」 を抄出するなどして、 その普及を図った。 その他、 御影堂・阿弥陀堂が並立する両堂形式の整備にも尽力した。 蓮如の時代において北陸で本願寺教団が発展する基礎を築き、 康正3年 (1457)、 62歳で示寂した。