ぞんかくいちごき 存覚一期記 ¬常楽台主老衲一期記¼ のこと。 1巻。 存覚の著。 ¬存覚上人一期記¼ ともいう。 存覚の自伝で、 正応3年 (1290) の誕生から、 応安6年 (文中2・1373) に84歳で亡くなるまでの重要事項が記されている。 このうち72歳までの事項は、 存覚の口述をその子慈観が筆録したものであり、 以後の事項は慈観の加筆とされる。 原本は既に失われ、 主要部分の抄録が現存している。 初期浄土真宗の動静を知る上で重要な史料とされる。 古写本に龍谷大学蔵室町末期書写本などがある。