ぜんぽうぼう 善法坊 親鸞の弟尋有の坊舎で、 親鸞が往生した地。 善法院ともいう。 親鸞は帰洛後、 主に五条西洞院あたりに住んでいたが、 建長7年 (1255)、 火災によって住居が焼けたため、 弟尋有の善法坊に移り、 弘長2年 (1263) 11月28日、 この坊舎で往生した。 なお、 善法坊の場所については議論があり、 本願寺派では江戸時代に現在の角坊の地であると考証したが、 今日では、 現在の京都市中京区柳馬場御池上ル虎石町周辺とする説が有力視されている。