ぜんぎょう 漸教 頓教に対する語。 じょうの修行によって漸次にさとりを得る教法をいう。 親鸞は漸教について ¬愚禿鈔¼ に 「一には難行道聖道権教、 法相等、 歴劫修行の教なり。 二には易行道浄土の要門、 ¬無量寿仏観経¼ の意、 定散・三福九品の教なり」 と示し、 聖道門のなか小乗法相宗などの教えと、 浄土門のなか第十九願の要門の法を漸教としている。 なお、 天台宗などでは釈尊の説法の形式の上から頓教・漸教・秘密教・不定教という化儀の四教を説き、 漸教を初・中・後に分類し、 浅い内容のものから次第に深い教えへと進んで行く説き方を指す。 →二双四重