よしざきべついん 吉崎別院 ❶本願寺派別院。 福井県あわら市吉崎。 文明3年 (1471)、 蓮如近江国から吉崎に移って吉崎御坊を建立したことに始まる。 文明7年 (1475) に蓮如が退去するまでの4年間、 蓮如の北陸きょうの拠点であった。 蓮如の退去後、 一時荒廃していたが、 福井の本覚寺の蓮光によって管理され、 また、 門徒がそれぞれ道場を建てて旧跡を護持したという。 本願寺東西分派の後、 吉崎山上の所有を巡って両派の争いが起き、 山上は東西両派の共有地と定められた。 本願寺派では門徒が護持していた道場を山下道場と称し、 のちに本願寺派の吉崎別院とした。 ❷大谷派の別院。 福井県あわら市吉崎。 本願寺派の別院と同じ起源を持つ寺院。 大谷派では願慶寺を吉崎御坊の旧跡とし、 のちに大谷派の吉崎別院を建立した。