とうにん 頭人 諸役の責任者、 あるいは当番のこと。 本願寺の報恩講における ¬正信偈和讃¼ の調声ちょうしょう、 宗主や一門衆への食事の提供などを担い、 本願寺直参の寺や門徒が単独で、 または順次交代でつとめた。 このほか毎月の親鸞の月がっ忌き法要、 前門主の命日法要における当番も頭人と呼ばれた。 一説によれば、 寛かん正しょうの法難以前に、 すでに近江国の12ヶ寺が毎月交代で親鸞の月忌法要の頭人をつとめるようになっていたという。