とうだいじ 東大寺 華厳宗の総本山。 奈良市雑司町。 総国分寺ともいう。 本尊は毘廬遮那仏 (奈良の大仏)。 聖武天皇の創建で、 天平15年 (743) に大仏の造立が始められ、 天平勝宝4年 (752) に菩提僊那を導師として開眼供養会が行われた。 その後、 良弁が初代別当となり堂舎を整備し、 天平勝宝6年 (754) には唐から招かれた鑑真が大仏殿前に戒壇を設けて、 聖武天皇や孝謙天皇に戒を授けた。 平安時代には八宗兼学の道場として勢力を伸ばした。 治承4年 (1180)、 平重衡の兵火により大仏殿をはじめ多くの堂舎が焼失したが、 重源によって再建され復興した。 永禄10年 (1567)、 松永久秀と三好三人衆の戦いの兵火により再び焼失したが、 江戸時代に入って再建された。