ちせん 智暹 (1702-1768) 本願寺派の学僧。 真浄寺 (兵庫県高砂市) 住職。 若霖に師事し、 法霖とともに若霖門下の双璧と呼ばれた。 明和元年 (1764)、 ¬浄土真宗本尊義¼ を著して学林の正統とされた法霖の学説を批判した。 以後、 明和の法論と呼ばれる学林側との論争が続いたが、 明和5年 (1768)、 論争の決着がつかないままに没している。 著書は他に ¬教行信証樹心録¼ などがある。