てんじん 天親 (400-480頃) 梵語ヴァスバンドゥ (Vasubandhu) の意訳 (旧く訳やく)。 新訳では世親と意訳する。 北インドのガンダーラ地方、 プルシャプラ (現在のペシャワール) に生まれ、 はじめ部派仏教の説一切有部・経量部に学び、 ¬倶舎論¼ を著した。 その後、 兄無む着じゃくの勧めで大乗仏教に帰し、 無着とともに瑜伽行唯識学派を組織し大成した。 ¬唯識二十論¼ ¬唯識三十頌¼ ¬十地経論¼ ¬浄土論¼ など多くの著書があり、 千部の論師といわれている。 真宗七高僧の第二祖。