しゅういことくでん 拾遺古徳伝 9巻。 覚如が制作した絵巻物。 正安3年 (1301) 覚如32歳のとき、 鹿島門徒の長井道信の求めによって制作され、 浄土真宗の立場から、 法然の伝記があらわされている。 題号の 「拾遺」 とは、 それまでの法然伝に漏れていた事績を補うということで、 親鸞に関する内容が織り込まれている。 茨城県無量寿寺蔵本、 本願寺派本願寺蔵元徳1・2年善寂書写本、 茨城県常福寺蔵元亨3年書写本、 大阪府慈願寺蔵応永14年書写本などがある。