しょうじょう 小乗 梵語ヒーナヤーナ (hīnayāna) の意訳。 小さな乗物の意。 大乗に対する語。 声聞乗ともいう。 自己のさとり (自利) のみを目的とする教法に対して、 大乗の側からつけられた呼称であり、 現在、 この教えをうけている南方仏教徒は、 これをテーラヴァーダ (theravāda 長老の教えの意のパーリ語) と呼んでいる。 ただし一般的呼称としては、 必ずしもこうした優劣の価値判断をともなっておらず、 大乗以外の仏教を指して用いられている。