しょうげい 聖冏 (1341-1420) 南北朝・室町時代の浄土宗の僧。 鎮西派第七祖。 酉蓮社了誉と号した。 常陸国の出身。 8歳で出家し、 浄土宗鎮西流の教義を学び、 さらに諸宗の教学に通じた。 のちに常陸国瓜連うりづら (現在の茨城県那珂市) 常福寺に住した。 浄土宗が寓宗ではなく独立した宗であることを強調し、 五重相伝の伝法制度を整えるなど、 鎮西流中興の祖といわれる。 著書に ¬釈浄土二蔵義¼ ¬浄土二蔵二教略頌¼ ¬選択伝弘決疑鈔直牒¼ ¬浄土真宗付法伝¼ ¬顕浄土伝戒論¼ など20部余りがある。