しょうだいじょうろん 摂大乗論◎ 無着の著。 ¬摂しょう論ろん¼ ともいう。 漢訳には、 北魏の仏ぶっ陀だ扇せん多た訳2巻、 梁の真諦訳3巻、 隋の達だつ磨ま笈ぎゅう多た訳 (世親の ¬摂大乗論釈論¼ 所収)、 唐の玄奘訳3巻の4種があり、 チベット訳も現存する。 唯識思想にもとづいて大乗仏教の全体を組織的に論じたもの。 中国では真諦訳によって摂論宗が興った。