せっせんどうじ 雪山童子 ¬涅ね槃はん経ぎょう¼ に説かれる釈尊の前生。 雪山の大だい士じともいう。 帝たい釈しゃく天てんがこの童子を試そうとして羅ら刹せつに身を変え、 「無常偈」 (雪山偈) の前二句 (諸しょ行ぎょう無む常じょう 是ぜ消しょう滅法めっぽう) を唱えたところ、 童子は後半の二句 (消しょう滅めつ滅めつ已い 寂じゃく滅めつ為い楽らく) を聞くために自らの身を投げて羅刹に与えたという。