せんだら 旃陀羅 梵語チャンダーラ (caṇḍāla) の音訳。 厳熾執・暴悪人・屠者・殺者などと意訳する。 栴陀羅とも書く。 古代インドのカースト社会で、 四姓の身分から外れたものという意。 語源的には、 「激しい、 獰猛な、 残酷な」 を意味する梵語チャンダ (caṇḍa) から来た語とみられる。 釈尊は、 こうしたインドの社会にあって、 生まれによる貴賎・尊卑という考え方を否定し、 すべての人間の尊厳性と平等性を明確に主張している。 →補註9、 七補註8。