さんさい 三災 3種の災難。 仏教の世界観では、 世界は成 (成立期)・住 (存続期)・壊 (破壊期)・空 (空漠期) の四中劫 (大劫を二十劫ごとに4期に分けたもの) を繰り返すとされ、 そのうちに大小の三災があるとする。 ①小の三災。 飢饉 (飢饉が起こる)・刀兵 (互いに凶器をもって殺し合う)・疾疫 (悪疫の流行) の三災。 世界の住劫 (存続期) に一災ずつ交互に起こるとされる。 ②大の三災。 火 (劫火)・水 (劫水)・風 (劫風) の三災。 世界のこう (破壊期) の最後に、 この三災が起きて世界は破滅するとされる。