さんろんしゅう 三論宗 龍樹の ¬中論¼ ¬十二門論¼ とその弟子聖しょう提だい婆ばの ¬百論¼ にもとづいて成立した宗。 破邪顕正・真俗二諦・中道を説く。 これらの三論を漢訳した鳩摩羅什を開祖とし、 その教学は吉蔵によって大成された。 中国十三宗の一に数えられる。 日本へは推古天皇33年 (625) に、 高句麗僧慧え潅かんによって伝来し、 南都六宗の一に数えられる。