さいようしょう 最要鈔 1巻。 覚如の著。 康永2年 (興国4・1343) 覚如74歳のとき、 信濃国目良の寂円の求めによって著されたもので、 覚如が口述し従覚に筆録させたもの。 第十八願およびその成就文と、 「正信偈」 の 「憶念弥陀仏本願」 以下四句を解釈して、 信心正因・称名報恩を明らかにしている。 古写本に京都府西法寺蔵室町末期書写本、 大阪府光徳寺蔵室町末期書写本などがある。