さいしゅきょうじゅうえ 最須敬重絵 7巻。 ¬最須さいしゅ敬重きょうじゅう絵詞えし¼ ともいう。 覚如の伝記を記した絵巻物。 文和元年 (正平7・1352) に乗専によって制作された。 先に従覚が著した ¬慕帰絵¼ を補うものとされ、 覚如の幼少期・修学期について詳しい。 現存する古写本には、 いずれも絵の部分がなく詞ことば書がきのみであり、 しかも第3巻・第4巻を欠いている。 現存しない部分の詳細は不明であるが、 絵師への指示書が伝存することから、 その内容を推測することができる。