りょうへん 良遍 (1184-1252) 鎌倉期の法相宗の学僧。 字は信願、 蓮阿とも称した。 京都の人。 興福寺勝願院に入り、 光明院覚遍につき法相・因明 (論理学) を修学した。 寛喜2 (1230) 年維摩会の講師をへてのち法印権大僧都に任ぜられる。 浄土教にも深い関心をよせ、 大和白びゃく毫ごう寺に安養の世界を求めて隠遁した。