ろっぱらみつ 六波羅蜜 波羅蜜(多)は梵語パーラミター (pāramitā) の音訳。 言語的には 「完成された最高の状態」 「完全性」 を意味する。 度・到彼岸などと意訳する。 迷いの此岸からさとり彼岸に至ること、 あるいはそのために修する菩薩をいう。 大乗の菩薩が自利利他の完成のために修するべき6種の行業を六波羅蜜といい、 また六度ともいう。 ①布施波羅蜜 (施しをすること)、 ②持戒波羅蜜 (戒律を守ること)、 ③忍辱波羅蜜 (耐え忍ぶこと)、 ④精進波羅蜜 (すすんで努力すること)、 ⑤禅定波羅蜜 (精神を統一し、 安定させること)、 ⑥智慧波羅蜜 (真実智慧である無分別智を得ること) の六。 各徳目の行が波羅蜜 (完全なもの) となるのは、 第六の智慧波羅蜜に基づいて修習されるときであり、 何よりも智慧波羅蜜が根本とされる。