ろくようしょう 六要鈔 10巻。 存覚の著。 ¬教行信証¼ の最初の註釈書で、 延文5年 (正平15・1360) 存覚71歳のときに著された。 まず題号について示した後、 本文を序分 (総序)、 正宗分 (経巻・行巻・信巻・証巻・真仏土巻・化身土巻)、 ずうぶん (後序) に分けて、 順次解釈している。 ¬教行信証¼ の基本的註釈書として重視されてきた。 古写本に本願寺派本願寺蔵明徳3年慈観書写本、 本願寺派本願寺蔵文安4年空覚書写本、 興正派興正寺蔵蓮如書写本などがある。