ろくさんぼうもん 六三法門 親鸞の教義体系を表した語。 三三法門ともいい、 大谷派では、 三三四科の法門という。 親鸞が浄土門における真実と方便の教義を、 第十八・十九・二十願の三願を根拠として ¬大経¼・¬観経¼・¬小経¼ (三経)、 弘願・要門・真門 (三門)、 福智蔵・福徳蔵・功徳蔵 (三蔵)、 正定聚・邪定聚・不定聚 (三機)、 難思議往生・双樹林下往生・難思往生 (三往生) という6種の法門によって組織していることから、 このようにいう。 親鸞が真実と方便との分判を明らかにしたのは、 方便を捨てて真実に帰すべきことを勧めるためであるとされる。 →三願真仮、 行信。