れんしょう 蓮生 (1172-1259) 実信房蓮生のこと。 俗名は宇都宮弥三郎頼綱。 下野国の有力武士で、 鎌倉時代の御家人であったが、 元久2年 (1205) に謀反の疑いをかけられて出家した。 法然、 のちには証空のもとで学び、 嘉禄の法難の際には、 法然の遺体を比叡山の衆しゅ徒とから守って嵯峨に移した。 親鸞が関東で最も長く過ごしたと考えられている常陸国稲田周辺は、 当時、 頼綱の勢力圏であったと考えられている。 なお、 「れんせい」 と詠む場合は、 法力房蓮生 (熊谷直実) を指す。