れんのうに 蓮能尼 (1465-1518) 蓮如の5度目にして最後の妻。 能登国守護の畠山氏一族、 畠山政栄の娘。 文明18年 (1486) 頃に蓮如と結婚したとみられ、 五男二女の母となった。 明応8年 (1499)、 蓮如が寂すると出家し、 実子の実賢らと大坂御坊で過ごした。 永正3年 (1506)、 本願寺9代実如が発した細川政元に味方する出兵要請に、 摂津国・河内国の門徒が反発し、 実賢の宗主擁立を図ったことから、 一時本願寺を退出した。 高い学識を持ち、 御文章や ¬執持鈔¼ などの書写本が現存する。