おおたには 大谷派 真宗大谷派のこと。 本山は真宗本廟 (東本願寺、 京都市下京区)。 本願寺派と同じく、 親鸞の遺骨を納め影像を安置した大谷廟堂から展開した一派。 慶長7年 (1602)、 本願寺11代顕如の長男教如が徳川家康から寄進をうけ、 現在の地に東本願寺を建立して独立したことに始まる。 教如に従う門徒も多く、 これによって本願寺の勢力がほぼ二分された。 寛文5年 (1665) に学寮が設けられ、 後に高倉学寮となって教学の整備も進められた。 本山東本願寺は江戸時代に4回にわたって火災に遭い、 その堂宇の再建費は大きな負担になった。 明治になると、 教団の近代化を図るとともに、 大教院分離運動などで西本願寺専修せんじゅきんしょくとしばしば協調した。 昭和56年 (1981) に宗憲を改正して東本願寺を真宗本廟とし、 門主制を施行した。 所属寺院等は約8800 (平成22年現在)。 →東西分派