おおたに 大谷 京都市東山区にある地名。 東大谷円山まるやま公園、 知恩院境内地一帯を指す。 かつてこの地に法然専修念仏を創唱した吉水の草庵や、 示寂した大谷の禅房があった。 親鸞の遺骨は、 まずこの地に納められ、 文永9年 (1272)、 吉水の北辺に改葬してびょうどう (現在の崇泰そうたいいん境内にあたる) を建てたといわれ、 のちにこれを大谷本願寺と称した。 びょうしょは、 慶長8年 (1603) 10月に東山五条坂の地に移転した。 また、 親鸞の異名として 「大谷」 の名が用いられることもある。