おののみやぜんねん 小野宮禅念 (-1275) 覚信尼の夫で唯善の父。 中院具親の子。 はじめ少将阿闍梨といい、 のち遁世して禅念房と号した。 文永3年 (1266)、 覚信尼との間に唯善が生まれた。 文永9年 (1272)、 所有していた京都大谷の地に親鸞門弟と協力して、 親鸞の廟びょう堂どう (後の大谷本願寺) を建立した。 文永11年 (1274)、 覚信尼にこの地を譲り、 その翌年没した。