にょどう 如道(導) (生没年未詳) 覚如の門弟。 三河国の高田門徒円善に教えを受け、 越前国大町に移って専修寺を開いた。 天台宗長泉寺別当孤山隠士の ¬愚暗記¼ に反駁した ¬愚暗記返礼¼ を著している。 応長元年 (1311)、 大網に赴いた覚如から ¬教行信証¼ を伝授され、 観応2年 (正平6・1351) に覚如が示寂すると、 その葬送に参列した。 三門徒派専照寺では開基を如道とし、 その生没年を建長5年 (1253) 生まれ、 暦応3年 (興国1・1340) 示寂と伝えている。 なお、 ¬反古裏書¼ は如道の教えを 「秘事法門」 と表するが、 実際にはこうした傾向はない。