にくじきさいたい 肉食妻帯 肉食は肉を食べること、 妻帯は妻をもつこと。 畜妻噉肉・持妻食肉ともいう。 仏教において出家者の妻帯は、 当初より不婬戒によって禁止されていた。 肉食については、 不殺生戒と関連するものの、 浄肉のみが許可されるなど様々に説かれてきたが、 大乗仏教においては、 慈悲の精神より厳につつしむべき行為とされるようになる。 したがって肉食妻帯は、 出家者の堕落を意味し、 諸宗においては固く禁じられてきた行いであったが、 親鸞は、 非僧非俗の立場からこれを許容した。