むしきかい 無色界 三界の一。 物質の世界を超えた純粋に精神的な世界で、 三昧の境地によって生ずる四つの領域 (四空) がある。 ①空無辺処 (空処)。 欲界色界における物質的な形を離れ、 無辺の空を観ずる境地。 ②識無辺処 (識処)。 識 (認識作用) の無限性を観ずる境地。 ③無所有処。 何ものも存在しないと観ずる境地。 ④非想非非想処。 想 (表象作用) があるのではなく、 ないのでもないという境地。 三界の中の最頂上で、 第一有・有頂天ともいう。 仏道にはずれた者はここを究極の理想郷とする。