むじゃく 無着 (395-470頃) 梵語アサンガ (Asaṇga) の意訳。 無著とも書く。 瑜伽唯識学派の大成者とされる。 北インドのガンダーラ地方、 プルシャプラ (現在のペシャワール) の人。 はじめ部派仏教の説一切有部で出家したが、 弥勒から教えをうけて大乗に転向したといわれ、 経量部に属して大乗を誹謗していた弟の世親 (天親てんじん) を大乗に帰依させたと伝えられる。 著書に ¬しょうだいじょうろん¼ ¬顕揚聖教論¼ などがある。