むいしん 無為信 (1186-1264) 親鸞の門弟。 二十四輩の第十一。 「交名きょうみょうちょう」 によれば奥州会津 (現在の福島県西部) の住。 源氏一族で会津の領主武田信義と鹿島大宮司権頭の娘の間に生まれ、 武田信勝と称したという。 一説に橘氏の出身で、 もと紀伊国田辺 (現在の和歌山県田辺市) の領主であったとも伝える。 稲田きょうしていた親鸞の門弟となり、 命ぜられて東北地方で教化したという。 無為信寺 (新潟県阿賀野市)、 称念寺 (宮城県仙台市) の開基とされる。