きょうかいし 教誡師 教誡とは、 教えさとすこと。 教誡師は刑務所など矯正施設からの依頼により宗教教誡を行う民間篤志の宗教家をいう。 宗教教誡の始まりは、 明治5年 (1872) に大谷派かい啓潭けいたんが名古屋の監獄で、 ごうみょう対岳たいがくが巣鴨の監獄で、 またその翌年に本願寺派の舟橋了要が岐阜の監獄でそれぞれ教誡を認可されたことにある。 以来、 両派は監獄での宗教教誡活動に積極的に取り組み、 教誡師をほぼ独占するほどであった。 明治36年 (1903) には教誡師は官吏とされたが、 第二次世界大戦後、 政教分離の原則に従い、 現在のような篤志家による活動となった。