くやく 旧訳 仏典の漢訳について、 玄奘までに行なわれた翻訳のこと。 この時代の代表的な訳経僧に鳩摩羅什、 仏ぶつ陀だ跋ばつ陀羅だら、 曇どん無む讖しん、 菩提流支、 真諦などがいる。 鳩摩羅什以後は、 それまで行なわれてきた老荘思想を媒介として仏教を理解する翻訳法が批判されるようになり、 それまでの翻訳を古訳として区別する場合もある。