くまらじゅう 鳩摩羅什 (344-413、 一説に 350-409) 梵語クマーラジーヴァ (Kumārajīva) の音訳。 略して羅什ともいう。 後秦代の訳経僧。 亀茲国 (現在の新疆ウイグル自治区のクチャ付近) の王族の出身。 仏教に精通し、 特に語学にすぐれ、 弘始3年 (401) 後秦の王姚興に国師の礼をもって迎えられて長安に入り、 没するまでに300巻余りの経論を訳出した。 その主なものに ¬大品般若経¼ ¬小品般若経¼ ¬法華経¼ ¬阿弥陀経¼ ¬維摩経¼ や ¬中論¼ ¬百論¼ ¬十二門論¼ ¬大智度論¼ ¬十住毘婆娑論¼ などがある。