こうべん 高弁 (1173-1232) 鎌倉時代の華厳宗の僧。 紀伊国の出身。 明恵と号した。 幼くして出家し、 神護寺 (京都市右京区) や東大寺で学んだ。 建永元年 (1206) に後鳥羽院から栂尾とがのおの地を与えられ、 高山寺 (京都市右京区) を創建して華厳の復興に努めた。 また、 ¬摧邪輪¼ ¬摧邪輪荘厳記¼ を著して、 法然の ¬選せん択じゃく集しゅう¼ を激しく批判した。