こう 劫 梵語カルパ (kalpa) の音訳。 インドの時間の単位。 極めて長い時間のこと。 その長さはばんじゃく劫・芥子けし劫など種々の譬喩で表される。『大智度論』には40里四方の石を、 100年に一度ずつ薄い衣で払って、 その石が摩滅しても劫は尽きない (磐石劫)、 また40里四方の城に芥子を満たし、 100年ごとに一粒ずつ取り出し、 すべての芥子がなくなっても劫は尽きない (芥子劫) とされる。 この譬喩の石・城の大きさや年数の示し方にも諸説がある。