こんぽうじ 金宝寺 本願寺派の寺院。 京都市下京区平野町。 寺伝によると、 もとは天台宗の寺院であったが、 延応元年 (1239)、 道珍が親鸞の教きょう化けを受けたことにより、 真宗寺院になったという。 この寺に住していた教俊は蓮如に付き従い、 寛かん正しょうの法難の際に力を尽くして助けるなど、 蓮如と深いかかわりを持っていた。 天正19年 (1591)、 本願寺の京都六条堀川への移転にともない、 寺基を本願寺の傍らに移した。 明治29年 (1896)、 本願寺門前の整備拡張の時に現在の地に移転した。