こくぶべついん 国府別院 本願寺派の別院。 新潟県上越市国府。 越後流罪の時の親鸞の旧跡。 建永2年 (承元1・1207)、 親鸞は承元の法難によって、 法然や同輩数名とともに罪せられ、 越後に流された。 はじめ竹之内草庵 (現在の国分寺境内) に住み、 その後、 竹ヶ前草庵に移ったという。 建保2年 (1214)、 親鸞が妻子とともに関東に移住したのち、 竹ヶ前草庵の跡は門弟の覚善によって 「親鸞配所御草庵安養道場」 として護持されたという。 その後、 移転を経て愛宕山宝持院の支配地となっていたが、 江戸時代に寂如が 「親鸞聖人御旧跡」 の石碑を建立し、 明治時代に入って本願寺の所有地となり、 明治9年 (1876)、 本願寺直轄寺院に指定されて小丸山別院と称し、 昭和5年 (1930)、 本願寺国府別院と改称した。