きたばたけどうりゅう 北畠道龍 (1820-1907) 本願寺派の宗政家。 院号は大闡院。 法福寺 (和歌山市) 住職。 行照に師事。 また軍学に通じて民兵を組織し、 第二次長州征伐などで江戸幕府方として活躍した。 明治12年 (1879)、 本願寺21代明如を擁して本願寺寺務所の東京移転を企て、 長州出身者が力を持った宗政の改革を図ったが失敗した (本願寺東移事件)。 明治14年 (1881) から海外の宗教事情視察のために欧州、 インドに渡航した。 帰国後は僧侶改良論などを主張し、 本願寺と絶縁状態となり、 後に僧籍も離脱している。 著書に ¬政治宗教対係之真理¼ などがある。