きもう 亀毛 亀の毛の意で、 存在しないものを実在するかのように錯覚してとらわれることを、 亀の身についた藻を亀に毛があると誤認することに喩えた語。 ¬論註¼ には 「この所見の事、 畢竟じて所有なけん、 亀毛のごとし、 虚空のごとし」 (行巻引文) とある。