きげさ 黄袈裟 黄色の麻地で造った単衣ひとえの五条袈裟のこと。 黄色は、 乾けん陀羅だら色しきもしくは木蘭もくらん色じきといわれる少し濁った袈裟けさ本来の色とされる。 本願寺派では、 得度の際に授与される。 また、 安居の時にも用いられ、 本講師は大五条の黄袈裟を、 大衆だいしゅは小五条の黄袈裟を着用する。 これは宝暦6年 (1756)、 本願寺17代法如の時に能のう化け義教が黄袈裟を学林の黌衆こうしゅ (学生) の定服としたことに始まる。