けんみょうしょう 顕名鈔 2巻。 存覚の著。 建武4年 (延元2・1337) 存覚48歳のとき、 明光めいこうの求めによって著された。 苦悩に満ちたこの世を厭離すべきことを述べ、 末法の世において浄土往生するには名号法によるほかないと説き、 名号の意義をあきらかにしている。 古写本には新潟県浄興寺蔵応永31・32年書写本、 大谷大学蔵蓮如所持本、 大阪府慈願寺蔵大永5年書写本がある。